スペクトラム・ブースト

こちらでもご案内させていただきましたように、2010年9月21日以降、M#245,M#265(JBスタイル)はワイヤリング(配線)を変更させていただきました。スペクトラムブーストと名付けたワイヤリングは従来より音圧を上げた仕様です。低い弦高、弾きやすいテンションに加え、新たに音圧を増したスペックとなりました。おかげさまでご好評をいただいているこのスペクトラムブーストをなぜ採用することにしたのか・・・その理由をお話させていただきたいと思います。

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今から10年ほど前、今は亡き青木智仁氏よりご自身の愛機M#265に「音圧が欲しいんだけど…」と相談を受けました。ご存知のように、青木さんは技術的にも高いレベルを持ったベーシストであっただけでなく、アンプを始め他の機材にもいろいと改良を加え、自分の納得のいく音を追求していくベーシストでもありました。もちろんベースに関しては私とともにプリアンプを変えてみたり、試作品を製作したりと様々な試行錯誤を繰り返していました。
そして、ベースとアンプのセッティングはシンプルに、プリアンプはあくまでも補正的な役割とする、弦はセミフラット弦が良いということにたどりつき、青木さんの「サウンド」が作られていきました。
青木さんが欲しがっていた音圧についてもこの時点では出来うる限り実現できたのではと思います。
が、青木さんはさらにその上を目指していたことは私にもわかりました。

青木さんが亡くなってからもM#245,M#265はたくさんのプレイヤーの方々に支持されています。
その中でずっと私は「音圧」のことを考えていました。
そしてひらめいたのがこのスペクトラムブーストという配線です。
もし今青木さんにこれを提案したら迷わず採用してもらえる、おそらくとても弾きやすく自分のイメージする音を作ることができたのではないかと思われ、当時の私の研究不足がとても悔やまれてなりませんでした。
そして今回、青木さんが愛してくれたM#245,M#265のためにもスペクトラムブーストを採用し、ユーザーの方々にもお届けしようと考えた次第です。   


現在製作しているM#245,M#265にはこのスペクトラムブーストが施行されています。またすでにお持ちのM#245,M#265にも簡単な改造で施行できますので、ぜひ青木さんが求めていた音圧を確かめていただけたらありがたいと思っています。

             ATELIER Z  Johnny 本橋
                 
by JohnnyATELIERZ | 2011-02-26 15:09 | Bass